最近、雑誌やテレビドラマ、映画などでも、アートのある素敵な空間をよく目にするようになりました。「我が家にも素敵なアートを飾ってみたい。」と、アートのある暮らしに憧れを抱く主婦やビジネスマンの方が急増しています。お気に入りのアートと出会い、自分の生活空間に飾ってみる。そして、自分らしく楽しむ。すると、美術館で鑑賞するのとは一味違うアートの楽しみ方があることに気づかされます。
今回は、アートのある暮らしの魅力や恩恵を皆様にご紹介します。日々の暮らしにお役立てください。
今回は、アートのある暮らしの魅力や恩恵を皆様にご紹介します。日々の暮らしにお役立てください。
アートを飾るは、
最上級のおもてなし
お客様をもてなす方法は色々ありますが、アートを飾るは、最上級のおもてなしと言えます。季節ごとや行事ごとに書や画を客間に飾り、お客様をお迎えするのは昔から伝わる日本のおもてなし文化です。人の心を動かす特性を持つアートは、住む人の人となりや、お客様へメッセージを伝えることができます。アートが一点あるだけで、部屋全体の印象ががらりと変わります。アートがきっかけで会話が広がり、今まで知らなかった相手の感性や価値観を知るきっかけにもなり、コミュニケーションの促進や新しい発見を運んでくれます。
アートを飾りお客様を迎え入れるという行為は、「空間の心地よさに気を遣っている」、「迎え入れる丁寧な準備」などとおもてなしの心を伝えることができます。
アートを飾りお客様を迎え入れるという行為は、「空間の心地よさに気を遣っている」、「迎え入れる丁寧な準備」などとおもてなしの心を伝えることができます。
家庭が情操教育の場に
生活空間にアートがあれば、無意識のうちに教養・美意識・感性などが養われる環境をつくることができます。お子様にとって家庭が学びの場となり、情操教育が可能になります。文部科学省でも推進しているSTEAM(スティーム)教育は、科学や数学などの理系分野にアートを加えたもので、教育の分野でもアートの重要性は見直されてきています。
健康にもよい
自分にとって美しいアートや心落ち着くアートを鑑賞することは、交感神経と副交感神経のバランスを保つのにとても良い効果があり、免疫力を上げる効果が期待出来ます。アートは、日ごろ、緊張してストレスの多い交感神経優位の生活をしている人にとっては副交感神経優位の方に働き、逆に副交感神経優位のリラックスした生活をしている人にとっては、感動することで適度に交感神経に働きかけます。
また、メンタルヘルスにもいい影響を与えるとも言われています。うつ病や認知症の疾患では脳の前頭葉の一部の活動が落ちるとされていますが、絵画などの美しいものを見たと感じた時にその部位の血流量が増加し、働きが活発化することが確認されています。自分が「美しい」と感じるアートをそばに置いておくことで、心身の健康に良い効果をもたらしてくれるのです。
また、メンタルヘルスにもいい影響を与えるとも言われています。うつ病や認知症の疾患では脳の前頭葉の一部の活動が落ちるとされていますが、絵画などの美しいものを見たと感じた時にその部位の血流量が増加し、働きが活発化することが確認されています。自分が「美しい」と感じるアートをそばに置いておくことで、心身の健康に良い効果をもたらしてくれるのです。
今回ご紹介した、アートのある暮らしから得られる効果は、ほんの一部の事例です。毎日過ごす空間で、日々アートに触れていると、知らず知らずのうちにたくさんの恩恵を受けることができます。是非、皆さんもアートのある暮らしをお楽しみください。
~本コラムの筆者プロフィール~
枝澤佳世 (一般社団法人アートのある暮らし協会代表理事/アートライフスタイリストプロデユーサー/取材ライター)
アートにまつわる不安や疑問を解消し、もっと多くの人にアートのある暮らしを気軽に楽しんでほしい!という想いからスタートした一般社団法人アートのある暮らし協会。洋服やインテリアを楽しむ方法は誰もが知っていますが、アートを楽しむ方法は、あまり一般に浸透していません。アートを知ればとても楽しいし、世界が大きく広がります。アートに関する情報発信やご相談を承っています。