汚れの原因を知ることでお掃除がラクに
家族が心身ともにリフレッシュする浴室。それだけに、汚れはたまりやすいものです。普段、お客様センターにはさまざまなお問い合わせ・ご相談が寄せられます。今回は、浴室のお手入れにかかわるご相談を集めてみました。浴室の掃除は、汚れの原因によってお手入れ法が変わります。暮れの大掃除の前に、原因を知って早めに汚れを取っておきましょう。どんなところが気になりますか?
さまざまな汚れでいつの間にか黒ずんでしまった浴室。皆さまからいただいた浴室についての代表的な声を紹介します。
床 | 「黒ずんでしまった汚れが取れない」 |
---|---|
カビ | 「目地の黒いカビが気になる」 |
鏡 | 「いくらこすってもウロコ状の白い汚れが取れない」 |
におい | 「いつも、なんとなくにおう」 |
追いだき | 「追いだきしたら、黒いものが出てきた!」 |
バスグッズの汚れ | 「洗面器や浴室用いすの汚れが頑固」 |
浴室の日常のお手入れ方法
床、床の目地
皮脂、石けんやシャンプー成分、微生物などで黒ずんでしまいます。
- シャワーで床を軽く濡らし、浴室用中性洗剤をスプレーしてブラシでこすります。
- それでも落ちない汚れは、浴室用クリームクレンザーを使ってブラシで床の目に沿ってこすります。
- 目地の黒ずみには、塩素系カビ取り剤を吹きかけ、しばらく放置したあと、シャワーで洗剤を流します。
FRP(繊維強化プラスチック)製のユニットバスなどは、浴室用洗剤をスポンジや柔らかいブラシにつけて洗います。研磨剤の使用、硬いタワシで手荒く扱うと表面が傷つくので注意しましょう。
●one point:汚れをつきにくくするテクニック
入浴後に熱いシャワーをかけ、続けて冷水シャワーをかけておくと汚れがつきにくくなります。
鏡
石けんカスなどによる汚れのほか、ウロコ状の白い汚れは水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどが結晶状に残ったものです。
- 石けんカスなどの汚れは、中性洗剤をスポンジに含ませて洗います。
- ウロコ状の汚れには、酸性の洗剤が有効。クエン酸水(水200mlにクエン酸小さじ1)を含ませたキッチンペーパーで鏡を覆います。専用のクリーナーでもいいでしょう。
- その上からラップを被せ、1時間程度放置します。
- ラップとキッチンペーパーを取り除き、スポンジでこすります。
- シャワーで水をかけて流します。
コーティング仕様の鏡は、注意書きをよく確認のうえ、専用クリーナーを使いましょう。クレンザーや硬いタワシでこすると表面のコーティングがはがれる恐れがあります。また、ベンジン、シンナー、強酸、強アルカリ性薬品も使用しないでください。
●one point:汚れをつきにくくするテクニック
入浴や掃除のあと、スクイージーなどで鏡や壁の水滴を落としておくと汚れ防止になります。
排水口、排水栓(におい)
においの原因は、排水口に詰まった水アカなどに菌が繁殖したせい。髪の毛が詰まったりしないよう週に1回程度の掃除を心がけましょう。
排水口
- 排水口カバーを外し、中にはめ込んであるヘアキャッチャーを外します。
- 封水筒を外します。封水筒はねじ式になっているので回して外します。
- ヘアキャッチャーや封水筒は、歯ブラシなどを使って付着したヌメリやカビをみがき落とします。
- スポンジや歯ブラシでトラップ内部までしっかり汚れを落としましょう。
頑固なヌメリやカビには塩素系カビ取り剤を吹きかけ、数分そのままにしておきます。カビは、ペーパータオルで湿布すると効果的です。
風呂釜
追い炊きのときに出てくるヘドロ状の湯アカなどは、水道水のミネラル成分のほか、皮脂やアカが含まれます。
- 週1回、循環フィルターを外してブラシなどでこすり洗いを。
- 月1回、風呂釜用洗浄剤を使って追い炊きし、風呂釜内に付着した入浴剤や汚れを洗浄しましょう。
追い炊きをすると入浴剤も風呂釜の中を循環することになるため、ご利用前に、メーカーがおすすめしていない入浴剤の種類と、入浴剤本体の注意書きをご確認ください。
バスグッズ
洗面器や浴室用イスの汚れは、石けんカスや皮脂、水アカなどがこびりついたもの。洗剤をつけて洗ってもなかなか取れません。
- 中性洗剤をスプレーしてラップで巻き、20分程度放置します。
- ラップを外し、スポンジでこすり洗い。それでも取れない時は……。
- 浴槽の残り湯(表面に浮いた汚れは取り除く)につけ置き洗い用洗剤を分量通りに入れて溶かします。
- 洗面器や浴室用イス、お風呂のフタ、シャワーヘッドなどを入れ、8時間程度おきます。
- スポンジでサッとこすり洗いします。
風呂釜まで洗えるタイプの洗剤もありますから、その場合は使用説明書通りに追い炊きし、洗い流します。
ドア・レール
ゴミがたまりやすいのがここ。ヌメリが出てきたら菌が発生しているかもしれません。
- 歯ブラシなどで隙間のゴミをかき出します。
- 浴室用中性洗剤をスプレーし、歯ブラシなどでこすり洗いした後、シャワーで水を流します。
- パッキンなど汚れた部分に細かく切ったキッチンペーパーを乗せ、塩素系カビ取り剤をスプレーして数分間放置します。
- シャワーで洗い流します。
- クロスなどで水分をふき取ります。
ルーバー状の通気口などの狭い隙間は、割りばしの先に使い捨ての布など巻いて差し込み、汚れをふき取ります。
- カーテンの洗濯頻度は、レースカーテンは年に2〜3回、ドレープカーテンは年に1回が目安といわれています。あまり何度も洗うと生地が傷んでしまう原因になるので、汚れが目立つ場合は、その都度、部分洗いでもよいでしょう。
- カーテンを吊るす前に、室内の掃除は済ませておきます。洗ったカーテンがすぐに汚れるのを防ぐためです。