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おうちの中のウイルス対策

2020.8.5

新型コロナウイルスをきっかけに注目されている日頃のさまざまなウイルス対策。コロナだけでなく、風邪やインフルエンザなども含めて、これからはウイルス対策を意識した生活がスタンダードになります。そこで今回は、身近な掃除や換気についてポイントを整理します。 ウイルスはホコリに付着しやすい性質があります。今まで見落としがちだった、家の中でホコリのたまりやすい場所を知って、効率よく上手に掃除をする方法を考えてみましょう。

さらに、家の中では、感染症予防のためにも、換気にも気を配りたいもの。換気のポイントは、家の中に空気の通り道をつくること。暑さで熱中症も気になるなか、換気をしながら涼しさを維持する方策を探りましょう。

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掃除の仕方を変えていこう

知っておきたい 効果的な消毒方法

手で触ることの多い家具や電化製品の消毒・除菌のコツとは?

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アルコール消毒液の使用は乾いた状態で

濡れた状態に吹きかけるとアルコール濃度が低下して殺菌力が弱くなります。家具等を消毒する際は、乾いた状態で吹きかけ、拭き取らずに自然乾燥させましょう。手を消毒する場合はしっかりすりこみ、自然乾燥させます。

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台所用洗剤を薄めて消毒するなら

界面活性剤入りの台所用洗剤でも消毒ができます。作り置きをすると効果がなくなるので、その都度使い切りましょう。


1.
500mlの水に台所用洗剤小さじ1を入れて軽く混ぜ合わせます。
2.
キッチンペーパーや布などに染み込ませて絞り、汚れやウイルスを広げないように一方向に拭き取ります。
3.
約5分後に水拭きして洗剤を拭き取り、最後にキッチンペーパーなどで乾拭きします。

参考: 「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)

ここに注意! 家の中でホコリがたまりやすい場所

ウイルスが付着しやすいホコリがたまる場所を知って、ピンポイントでシャットアウト!

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フローリング

フローリングに落ちたホコリは人が動き回ることで舞い上がり、次第に部屋の四隅に集まってかたまりになります。毎日こまめにシートモップで拭くとホコリがたまるのを防げます。その場合、掃除機は週1回を目安に。

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カーペット

カーペットの場合はホコリは舞い上がらず、落ちた場所でそのまま毛足の中へと潜り込みます。その結果、人がよく歩く場所、座る場所にホコリがたまりがちです。まずは粘着クリーナーで毎日こまめに表面のホコリを取り除き、少なくとも週1回は掃除機をかけて、毛足の中のホコリも吸い取りましょう。

見逃しやすい場所

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大きな家具の下

動かしにくい家具の下にもホコリはいっぱい。月に一度は家具をずらして掃除機をかけましょう。

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照明器具

シェードにたまったホコリは水分や油分と混じって頑固な汚れに。そうなる前に、ハンディモップなどでこまめに払い落としましょう。

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靴箱

靴に付いて外から持ち込まれた汚れやホコリが四隅にたまり、放置しているとカビの温床に。隙間ノズルを付けた掃除機で定期的に吸い取りましょう。

+αアドバイス

静電気の起こりやすい場所

テレビの画面、パソコンのディスプレイ

静電気はホコリを吸い寄せる性質があります。テレビの画面、パソコンのディスプレイにホコリが集まるのはそのため。ぞうきんなどでこすると傷が付きやすいので、マイクロファイバーなどでやさしく払い落としましょう。

いつも手で触る場所

テーブル、ドアノブ、インターフォン、スイッチ、冷蔵庫、電子レンジ

ウイルスや雑菌は、手を介して感染するケースが最も多いといわれています。とくに玄関のドアノブやインターフォンなどは普段は汚れを気にすることもありませんでしたが、よく手で触る場所なので、清潔にしておきましょう。

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換気を意識的にしていこう

エアコンと上手な換気の方法

家の中の換気はエアコンも使って熱中症対策も忘れずに!

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家の中に空気の通り道をつくる

家の中に空気の通り道をつくり、上手に換気をしましょう。ポイントは、間取りの対角線上にある窓やドアなどの開口部を2カ所、同時に開けること。できるだけ離れたところに空気の入り口と出口を設けることで、空気が滞らずにスムーズに流れていきます。

<開口部が1つしかない場合>
開口部近くに扇風機を置き、外に向けて空気が流れる通り道をつくりましょう。それでも部屋の中に空気がとどまる場合、開口部に向けて扇風機、室内に向けてサーキュレーターを置くダブル使いで空気が循環するような通り道をつくりましょう。

<キッチンの換気扇を利用>
換気扇をつけて、窓から換気扇へと流れる空気の通り道をつくりましょう。できるだけキッチンから離れた場所にある窓を開けるのがポイント。

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換気時のエアコンは・・・
エアコンは電源を入れたり切ったりする時に電力を消費するので、換気の際も電源は入れたままにしておいたほうが、消費電力が抑えられます。
換気をすると室内温度が高くなりがちなので、エアコンの温度設定は低めに。

エアコンをつけるだけでは換気にならない!
エアコンは部屋の中の空気を取り入れ、冷やしたり温かくしたりして、それを部屋の中に戻しています。外から空気を取り入れているわけではないので、エアコンだけでは換気はできません。

24時間換気システムは止めないで

2003年7月に、すべての建造物に24時間換気システムを設置することが原則として義務付けられたので、ご自宅に設置されている方も多いのではないでしょうか。
24時間換気の仕組みは、リビングや個室にある給気口によって外気を取り込み、部屋の空気を洗面所やトイレにある天井排気口から外に排出し、空気を入れ替えるというもの。建築基準法では、1時間で部屋全体の空気の半分以上が入れ替わっていることが必要と定められていて、原則として換気を止めてはならないことになっています。
外気の取り入れ量によって暑さや寒さを感じるかもしれませんが、最近は風量が細かく調節できるようになっているものもありますので、完全には切らないようにしましょう。

+αアドバイス

家の中での熱中症対策

急に暑くなった日など、家の中にいても熱中症になりやすいので注意が必要です。のどが渇く前にこまめに水分補給しましょう。

水分補給は1日あたり1.2ℓが目安。
大量に汗をかいたときは塩分も忘れずに!
暑い日や時間帯は無理をしないこと。
涼しい服装にしましょう。
エアコンの温度設定はこまめに調節を。