自然災害によって屋根が飛んだ、浸水したといった被害に対して補償してくれるのが、「火災保険」です。
「火災保険って火事だけじゃないの?」とお思いの方も多いかもしれませんが、火災はもちろん、水災・風災・雪災などの自然災害や、盗難、破損、さらにはパソコンにお茶をこぼしたという「うっかりミス」などにも幅広く対応してくれます。
いま一度、火災保険についておさらいしてみましょう。
火災保険の補償について知らないと損?
火災保険といえば、火事になった時の建て替えなどの費用を補償してくれるものと思っていませんか?もちろん間違いではありませんが、実はもっと広くカバーしているのが火災保険なのです。そのことをあらかじめ頭に入れておき、いざという時に役立てましょう。
火災保険の補償内容は、火災だけではありません。
「えっ、そんなことでも対象になるの!?」というような補償内容があります。もう一度見直してみませんか。
火災、落雷、破裂・爆発
火災により建物が焼失したという例はもちろん、落雷により家電製品が壊れた場合も補償されます。
風災、雹(ひょう)災、雪災
台風や雹で窓ガラスが割れた、雪の重みで屋根の一部が壊れたなども対象になります。
水ぬれ
マンションの上の階からの水漏れで部屋が水びたしになった、家財も使えなくなったなど。
盗難
泥棒に窓ガラスを割られた、現金や家財が盗まれたといった場合も対象です。
水災
大雨による洪水や土砂崩れで床上浸水して家に住めなくなった、家財も家電製品も壊れてしまったなども。
破損、汚損等
車が飛び込んできて家が壊れたなどのほか、多くのうっかり事故も含まれます。
火災保険のお支払い件数の
30.4%が「うっかり」事故!
家庭内で起こる思いがけない「破損、汚損等」の事故、すなわちうっかり事故も対象になっていることが多いのです。
うっかり事故ってどんなことをいうのでしょう?
誤って家具をぶつけて、ドアを壊してしまった
在宅での仕事環境を整えるため模様替えをしていたところ、こんなことが発生することも!こんなうっかり事故にも補償されます。
液晶テレビを倒して、画面が壊れてしまった
家の中で走り回って遊んでいた子どもがテレビに激突し、液晶テレビの画面が壊れた場合なども。
パソコンに誤ってコーヒーをこぼしてしまった
ノートパソコンの場合は特に注意が必要ですが、うっかり飲み物をこぼしてしまうことがあります。これも補償の対象です。
車庫入れの際に、門・塀を壊してしまった
バック入庫の場合にありがちですが、建物の損害は火災保険でカバーできます(車の破損は自動車保険で)。
子どもがデジタルカメラを落として壊してしまった
誤って落として壊してしまった機器にも補償が適用されます。
家の中で子どもがボール遊びをしていたら、花瓶に当たって割れた
高価な花瓶を割ってしまった場合も補償の対象になります。
熱割れで窓ガラスが破損してしまった
日光の影響でガラスが膨張し割れてしまうことがありますが、それを「熱割れ」といいます。これも自然災害と一緒で補償の対象になります。
いざという時の備えになる
火災保険
火事だけでなく、落雷、破裂や爆発、風、雹、雪などさまざまな災害を幅広くカバーする火災保険。
大きな災害ばかりでなく、盗難や水ぬれ、そして日常で起こりうる「うっかり事故」まで補償されることは見逃していた方も多いのではないでしょうか?この機会に、あなたの家庭に合った火災保険を検討してみてはいかがでしょうか。いざという時に頼りになること請け合いです。