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空の巣症候群、ついに始まる

2026.3.2

我が家の隣駅に新居を構えた長男夫妻
家賃が高くて狭すぎる部屋に2人と1匹

28年近く実家住まいだった長男が結婚して家を出た。新居は1駅隣で、自転車なら15分で行ける距離。彼女は元保護猫のラムさんを連れてきて、2人と1匹の新生活が始まる。ペット可の物件は希少らしく、そうでなくても人気物件は争奪戦で、賃貸探しは難航した。そうして2人は、駅からまあまあ遠くて、北向きで、想定よりちょっと狭い部屋で新婚生活をスタートさせた。
2人ともリモートワーク中心だから在宅時間はとても長い。遠距離で交際した時間を埋めて余りあるギューギューな密度かもしれない。猫のラムさんは慣れない新居に怯えて物陰に隠れっぱなしらしい。何もかもがフレッシュな、若い2人の前途はキラキラ輝いてみえる。
不動産(広告)好きの母としては、「こんなに家賃を払うなら、ローンを組んで家を買ってしまえばいいのに」と思ったりもするが、年々高騰する東京の不動産事情はそれすら許さないレベル。次の更新までの2年間に、買えるところが見つかればいいなと、息子も考えてはいるようだ。

4人家族って効率がいい

一方で長男が出た後、3LDKの我が家は、次男三男が1部屋ずつ使えるようになった。4月から次男は社会人、三男は大学生。三男は高校サッカーを引退して大学の部活を始めるまで、ひとときの自由時間を自室で満喫している。今までは同室の長男がリモートワークしていたから、押し出されてリビングで過ごすことも多かった。ベッドもジュニアサイズからシングルベッドに格上げされ、丸まって眠る姿を見ることもなくなった。
気づけば世の中、4人家族に効率よくできている。食品を買うにも無駄がない。切り身なら2尾入りを2つ。外食でも4人席は5人席より順番が早く来る。旅行ならツイン2つはありだが、3人1室不可とされることが何度もあった。効率的と感じる機会は増えたが、やっぱり何か物足りない。すぐに慣れるよ、とママ友には言われるし、たぶん慣れるんだろう。早く慣れないと、次の巣立ちに耐性ができないし。

空の巣症候群、ついに始まる